おんりー☆らう゛
帰り道。
聖はまた、あたしをいじってくる。
「しゃがんで何すんのかと思えば……あ、お前チビだから届かなかったとか?」
「そっ…そんなことないよ!!あたしそんなチビじゃないもん!」
「お?じゃーこれ届くか?」
聖が高いところに手をかざす。
奈々はそれを触ろうとぴょんぴょん跳ねるが、全く届かない。
「ははッ!ほんとガキみてぇ(笑)」
「…なんか言った?」
「いーや?なんにも?」
「嘘ー!ガキみてぇーって言ったじゃん!!」
「…ガキみてぇで可愛いって言ったのw」
奈々の頭をガシガシ撫でながら言う聖に対し、奈々は顔を赤くして俯く。
「照れてやんの(笑)かぁーわいw」
「もぉ!//聖!!!からかわないでよ!//」
「俺はいつでも真面目だけど?」
「嘘だぁー!」
「マジマジ。おめぇーほんっと可愛いぜ?」
聖に言葉責めされ、恥ずかしながらも奈々も負けじと言い返す。
「…聖だって…かっこいいよ?//」
「無理すんなって(笑)」
「ほんとほんと!!!あたしだって大真面目!!」
「マジすかwあざーすw」
奈々のように否定することなく、ニカッと笑う聖。
いつもなら、ばーかとかいうのに…
「あ…素直だぁ(笑)」
「……お前も素直になれよ」
聖は奈々の肩をグイッと引き寄せる。