おんりー☆らう゛


「///」




奈々は、その笑顔を見て、少し顔を赤くした。


口を開いたまま、じっ…と男を見つめている。


なに…?
今の笑顔……


作り笑いじゃない。

今、この人…普通に笑った!!






「な…なんだよ」

「笑えんじゃん!!ずっと笑ってたほうがいいよ?あーんな怖い顔してないでさ!」





そう言って、奈々がニッと笑った。


男は、少し息をつまらせて、照れたように目をそむけた。





「…余計なお世話だよ」




…なに?
もしかして照れてんの?


…なーんだ
怖い怖いって言われながら、
可愛いとこもあんじゃんっ






「ねぇ…聖って呼んでいい?」

「っっはぁ?!//」




思いがけない質問に、男は顔を赤くしながら奈々を振り返る。



…あ、顔真っ赤ww






「いーじゃん別に♪」

「…勝手にしろっ」




照れ隠しか、ぶっきらぼうに言い放って顔をそむける男を見て、奈々が楽しそうに笑う。




「やった♪私は奈々でいいから♪」

「は!?なんでだよ!!俺は呼ばねーし!!」

「なんでぇー」





そうやって屋上で2人でずっと話していた。



ぶっきらぼうだし、言い方とかもキツかったりするけど…

なんか、悪い人には思えない。



それよりも…一緒にいて、なんかすごく楽しいっ!!w




いつの間にか、5時間目の授業も終わり、今日はもう帰る時間だ。

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