おんりー☆らう゛



「もー1人でなんて悩むな?」

「……」

「お前1人で悩んでっと…俺心配だし…なんか悲しいから」




少し笑いながらそう言う聖を、奈々は見上げる。




「…そーなの?」

「ったりめーだろ?あいつらも…裕毅や美奈もそーだって。」

「………」

「お前は1人じゃねーんだから…1人で悩む必要なんてねぇんだぞ?」

「…ぅん」

「何でも言えよ。例えそれがお前にとって、俺らに迷惑かかることだと思ってもな。迷惑なんかじゃんじゃんかけろよ。迷惑かけられるより、俺はお前が1人で悲しんでる方が嫌だから…な?」

「ぅん…」




さっきから小さく「うん」しか返さない奈々の様子を見て、聖が苦笑いする。




「…おい、ちゃんと聞いてっか?俺めちゃめちゃ本気で…」




聖が奈々の顔を見ると、奈々は泣いていた。




「お前…泣いてんの?」

「な…泣いてないッ」




奈々は必死で涙を拭う。


悲しくて泣いてるんじゃなくて…ただ…





「…嬉しかったの。そんな風に思ってくれてたんだなぁって…すごく愛されてるんだなぁって…」

「…あぁ。あたりめーだろ?…俺にどんだけ愛されてると思ってんのw」

「…そーだね。聖以上の人なんていないよ…」

「だろ?(笑)だからお前は、その愛されてる俺に、精一杯甘えりゃいーんだ。迷惑かけりゃぁいーんだぞ?」

「うん…わかった!いっぱい甘えて…いっぱい迷惑かけるw」






ニッと笑う奈々を見て、聖も頬を緩めつつも、「ん?」と、ちょっと考えてから苦笑いする。






「そんでいーんだけど…迷惑もほどほどにしろよ?」

「わかってるよー(笑)」

「ははッ…じゃー約束な。」





聖が小指を差し出す。




「うんw約束ね♪」




2人は小指同士を繋いで約束を交わした…
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