おんりー☆らう゛



――――――次の日


台所に立ちながら時計を見ると、7時半前。


聖は…まだ起きてこない。





「聖ー?起きたぁー?」





寝室に向かって、大きく声をかけてみる。


しばらくして、くぐもった声が返ってくる。





「んぁー?」




あの声は…まだ布団に潜ってるっぽいな。


はあ。と息をついて、もう一度呼びかける。





「今日から登校日だよー?遅刻しちゃうってぇー!早く起きてー」

「んー…やだー…」





布団からは顔を出したようだが、まだ起きてくる気配はない。



やだって…

何言ってんのよー…




奈々が寝室へと向かう。





「聖ー」

「ん…眠たい…」





奈々が寝室に入ると、聖は枕に顔を押し付けてゴロゴロしていた。


子供だなぁ(笑)

こーやって見てると可愛いし、このまま寝かせといてあげたいけど…



だめだめだめっ!!

流されちゃダメだ!!
今日、学校だもん!






「起ーきーろー」

「やあーだあー」





ゴロッと転がった拍子に…


ズルッ…ゴンッ。






「ッッッてぇー!!」





聖がベットから落ちた。

笑いそうになるのを、必死でこらえる。





「ほらー…そんなのしてるからぁー」

「痛ぇ…目ぇ覚めたぁ…」




目をこすりながら、もう片方の手で打ったところを擦る聖。





「そりゃよかったwじゃーご飯食べましょー。」

「ふぁぁぁぁ…」





うーん、と伸びをしながら、聖もやっとベッドから出てきた。


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