おんりー☆らう゛
「いいねぇwそーしよっかw」
「うんッ♪」
さっそく美奈が、前にいる裕毅に語りかける。
「ねぇー裕毅w」
「ん?どしたぁー?」
スクールバッグを、リュックのように背中で背負いながら、首を振り向かせる裕毅。
「明日ね、ちょっとあたしと奈々でやりたいことあるから、裕毅は聖の家にいてw」
「へッ?」
突然の、「あんたはお邪魔虫」的宣言に、思わず立ち止まって口を開ける裕毅。
聖はそんな裕毅を哀れみを込めて笑いながら、奈々に視線を移す。
「なにすんだよー?」
「秘密ーw」
「行くときは一緒に行くからさッ♪夕方ぐらいから…ね?お願いw」
久し振りに美奈のおねだりの視線を受けて、「う//」となった裕毅は、思わず頬を緩める。
「ま…いーけどよぉ(笑)」
「やった!ありがとッw」
美奈の笑顔を見て、「…今日の夜は楽しみだな〜」と白々しく言う裕毅を、笑顔でかわす美奈。
ずーん…となる裕毅を見て、奈々と聖は笑いながら話を進める。
「じゃあ夕方ぐらいに、美奈たちの家に送ってくれる?」
「おーけー。そん時裕毅も一緒に来いよ」
「そーだな!そーする!!!」
開き直って、笑顔で声を張る裕毅。
そんな裕毅に、「がんばれ(笑)」と言いながら、お互いの帰路へと別れた。