おんりー☆らう゛
「今日いいー?」
「今日ー???」
聖が奈々の後ろから首に手を回す。
奈々はそれに反応して、鏡越しに聖に視線を向ける。
「ちょッ…まだ終わってないよ〜」
「そんなんしなくったっていーじゃん」
「だめなのーッ!」
「むー…」
聖が奈々の頭にあごを乗せて頬を膨らます。
ちぇっ…
ここまできてまだおあずけかよ…
「ぷッ…(笑)なんちゅう顔してんのよっ」
「だってよぉー」
鏡に映る聖の顔を見て笑いながら、手入れ道具を片付けだす奈々。
…お?そろそろか?
「はぃ、おーしまいッ」
よしきたっw
ひょいッ・・・
「ぅわッ・・・」
途端に聖が奈々をお姫様抱っこして、ベットへおろす。
ドサッ…
よし、俺はもーだいぶ我慢したぜ?
朝からキスまでおあずけ食らってっからなあ
じゃーさっそく…
「食べちゃっていいですか?w」
夜の顔で、ニッと笑う聖。
この聖の顔は…有無を言わせないくらい、意地悪な顔だ。
「…もうお腹いっぱいなんじゃない?お肉食べ過ぎて(笑)」
奈々が下から聖を見上げて言ってみるが、聖はもう、奈々の頬に手を添えている。
「貴女は別腹です」
「んっ……」
そう言った瞬間に、奈々の唇に優しくキスを落とす聖。
こうして今日も、奈々は聖のペースに乗せられて、甘い時間にハマって行くのだった―――