おんりー☆らう゛
♪♪〜♪♪♪
「おい!電話鳴ってん…ぞッ!!!」
裕毅がゲームの中の車で、聖に体当たりする。
「あ゛―――――!!!」
聖が叫びながら裕毅の車を追っていると、ちょうど投げたアイテムが裕毅の車に当たった。
「うぁッッッ!!!」
裕毅の車がクルクル回っているうちに、聖がぶっ飛ばす。
―――ひゅーん
「っしゃぁー!勝ーったw7連勝〜♪」
「ちっくしょー!!!」
コントローラーを片手に、悔しそうにうつ伏せになる裕毅を見て勝ち誇ったように笑いながら、聖は自分の携帯に手を伸ばす。
ピッ…
「あぃ〜w」
「あ、聖?今から来てぇーw」
「おぅwわかったぜw」
勝負に勝ったため、ご機嫌なテンションで電話を切り、立ち上がる聖。
裕毅がガバッと顔を上げて、コントローラーを聖に突き出す。
「もっかい勝負しろッ!!!」
「お嬢様たちがもーお呼びだぜ?行くぞ(笑)」
「あ゛ー!!!超悔しい!!!」
頭をガーッとかきながら、ゲームとテレビを消して立ち上がる裕毅。
今度もう一度リベンジを要求する裕毅に、はいはい(笑)と答えながら、2人でバイクに跨がった。