おんりー☆らう゛
「すぃませぇ〜ん、嘘です!調子乗りましたぁー(笑)」
「でも正論だけどねw」
聖の隣で、ぎゅっと聖の腕に抱きつきながら、笑顔で言う奈々。
美奈がやれやれ、と首を横に振りながら奈々に目をやる。
「奈々は聖にベタ惚れだもんねぇー」
「ちょッ…//」
「え?マジでマジで?ww」
顔を赤くして慌てて美奈を振り返る奈々と裏腹に、聖は嬉しそうに美奈に向かって少し体を乗り出す。
美奈は、奈々の様子を思い出してふふっ…と笑って、話を続ける。
「うん!さっきもず〜っと聖のことばっか話しててさぁー!「聖超やばーいwマジで好きーw」って言ってて、あたしは「はぃはぃ…(笑)」みたいな(笑)」
「美奈ーッッッ//言わなくていいってぇー!!」
恥ずかしそうに眉間にしわを寄せ、眉をハの字にさせて美奈に手を突き出す奈々。
美奈はごめーんwと言って、舌を出して笑っている。
「そっかそっか、やっぱお前は俺が大好きなんだなw」
そう言いながら、聖は奈々の頭を撫でる。
奈々は恥ずかしくて俯いている。
「安心しろ!俺もだぜ」
そう言いながら、奈々の顔を覗き込む聖。
う〜//
その笑顔もあたし、弱いんだよ〜///
と、心で思いながら、両手で自分の顔を覆う奈々。
「…ついていけねぇぜ」
この真夏日に、そんな甘々な2人を見て、息を吐く裕毅。
「おら!そこ!!さっさと行くぞ!!!」
「あいよ〜w」
チャッ…
聖は、外していたグラサンをはめる。
「〜〜〜///」
やばっ…
か、かっこいいっ…
聖をじーっと見て、口を小さく開けている奈々を見て、聖は悪戯っぽく笑う。
「なに?また惚れた?」
ばっ…バレたっ///
「もー!!!聖ッ//」
「ははッ(笑)冗談だってw」