おんりー☆らう゛



「触んなッてばッ!!!バカ!!!」

「バカじゃないもーんw」





男はヘラヘラ笑いながら、奈々の腕をがっしり持っている。





「バカバカバカッ!!!」





奈々は必死で腕を引っ張るが、男の手からは逃れられない。


〜〜〜〜!!

力強すぎんだけどっ!!





「力弱ぃねー(笑)」

「…うるさいッ!!///」





ガンッ!!!


バカにされて、カッとなった奈々は、腕を掴んでいる男のスネを思いっきり蹴った。



「ってぇー!!!スネは痛いって!!!ゲタだし!」

「ざまーみろッ!バーカ!!!」




奈々は憎らしげに、舌を出す。


男もさすがにイラッとして、奈々を睨む。





「…このアマッ…!!!」

「い―や―だ―!!離せッバカ!!!」





動かない奈々を引っ張って引きずりだす男。


奈々はかかとを地面につけて、ジリジリとストッパーを止める。





「バカしか言えねーのか(笑)」

「そーよッ!バーカ!!!」

「…ちッ…だんだん腹立ってきた…」





男はだんだん、本気でイラついたような顔をしてきている。


…ちょっとヤバイ系…?

でも、なんとかしてこいつらから逃げて、早く聖探しに行かなきゃ!!


そんで、やっつけてもらお!!





…そのころ、聖は。


< 163 / 206 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop