おんりー☆らう゛



奈々に呼び止められ、ゆっくり振り返る男たち。


まだ少し、何か怖がっているようにも見えた。




…あたしは何もしないのにな〜(苦笑)







「…これから暇?ちょっと付き合ってくれない?」


「え…?」





まさかの言葉に、驚いて顔を見合わせる男たち。


でもすぐに、困ったような顔で言葉を返す。





「あ…いや…」

「池谷に見つかったらやべぇし…」





聖のこと、気にしてんの?


…もー!!

あいつがそんなに怖いの!?





「大丈夫!こーきにそんなことさせないから!ね?」





そう言われても…
と、更に困ったように顔を歪まず男たちを見て、イライラしながら奈々が3人の前に立つ。





「いーじゃん!聞いてよー!あたしの愚痴!!!」






奈々は強引に3人を連れて行く。

向かった先は…家とは反対方向にあった、小さなおでん屋。










―――――その頃。





「はぁッ…はぁッ…あ゛ー!!!くそ!どこ行ったぁ!!!」





聖は走り回って奈々を探していた。


屋台の道を探し回り…そして屋台の並びを抜けた…。






「はぁッ!?…いねぇ??」




奈々の姿は…どこにもなかった。


屋台の列の中にいると思ったのに…

てゆーか、ここ以外どこがあんだ!?





「ちくしょ…どこ行きやがった!!」





♪〜♪〜




「!!!」





聖の携帯が鳴り、素早く通話ボタンを押す。



ピッ


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