おんりー☆らう゛
「もしもしッ?!」
「見つかったぁー?」
声の主は、美奈だった。
奈々なわけねぇか…と思いながらも、今のモヤモヤ感を美奈にぶつける。
「いねぇんだけどッ!!」
「はぃッ??」
「お前らん家行ってねぇか!?」
美奈は一応、自分の家を見回すが、もちろん、そこには裕毅と自分しかいない。
「来てないよ?」
「くそッ…どこ行きやがったんだ…!」
「もぅ家に帰ってるとかないの?」
「わっかんねぇけどッ…!」
なんとも言えないモヤモヤ感で、ガンッと地面を踏みつけて辺りを見渡す聖。
んあーっ!
なんでいねーんだよ!あいつは!
「奈々に電話した?」
…あ、そーだ電話があったか
「…まだ」
「電話してみなよ!こっちからかけよっか?」
「いや・・いい。自分でかける」
「そ。じゃー頑張ってねぇー」
ピッ…