おんりー☆らう゛
「……男だろ…」
「愚痴きーてもらってんのぉー」
…愚痴?俺のか?
…はいはい、そーかよ!!
…つーかマジで
「…お前…酒飲んでねぇ?」
「ろんれ…らいもん」
…ああんっ?
何言ってんのかわかんねーし!!
「嘘つけッ!どこほっつき歩いてんだ!」
「もぉー!やだぁ!代わってぇ!」
聖に怒鳴られて嫌になった奈々が男に携帯を突き出した。
男は焦って、携帯を受け取るか迷っている。
「えッ?!俺ッ?!」
「正直に言えよッ…わかってもらえるって…たぶん…」
「たぶんかよッ!無理無理怖ぇぇー」
仲間に促されるが、やっぱりキレられる気しかせず、ぶんぶん首を横に振る。
そこで、もう1人の男が、何かを決心したように息を吐いて、奈々の携帯に手を伸ばした。
「…貸してみろッ!」
「「あ…」」
他の2人が口を開ける隣で、深呼吸をしてから、携帯に耳を当てた。