おんりー☆らう゛





「はあぁああぁ〜…」

「な…なんだって?」





隣にいた仲間が、恐る恐る聞くと、電話していた男はゆっくり顔を上げた。





「わかってくれたよ」

「マジかよッ!よかったぁー…」

「んで今から迎えにくるって」





そう言って、奈々のほうを見る男。


奈々は、ぎょっ!とした表情で男を見返す。





「えぇッ!?こーき来ちゃうの?!なんで止めてくんないのぉー!……逃げよ」

「まッ…待て!」






ガシッ!


この場から逃げ去ろうとした奈々の腕を、電話をしていた男が掴む。



奈々はもちろんのこと、あとの2人の仲間も驚いて男を見た。







「池谷に止めとくよ−に言われてんだよッ」





顔を歪ませて仲間を見つめる男と、その言葉を聞いて焦った表情で奈々を見る仲間たち。





「マジで?!そりゃー止めとかねぇと…」

「こ…殺されんなぁ」





仲間の2人も、奈々の行く手を阻む。


奈々はそんな3人の顔を見回しながら、腕を振り払おうとブンブン振る。





「ちょッ…離してよぉッ!あたしが怒られるぅー!」

「わりぃッ…許せ!」

「やぁーだぁー!!!」
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