おんりー☆らう゛
彼の愛情『試し』。
――――――次の日。
「おはよー聖!」
「おーっす…」
いつものように、美奈と裕毅と待ち合わせる。
美奈の挨拶に対し、テンションの低い聖に裕毅がすかさずツッコむ。
「あっれー?テンション低ッ!(笑)」
美奈と裕毅は、もう一つ、いつもと違うに気づいた。
聖の姿しかない。
「あれ?奈々は?」
「…知らねぇよ」
美奈は聖からの返事に対して仰天する。
「は?昨日見つかんなかったの!?」
「あいつッ…昨日なぁ」
聖は少しイライラしながら、2人に昨日あったことを全て話した。
聞き終わったあとも、ビックリし続けている美奈。
「えぇッ!?じゃー奈々はどっか行っちゃったの!?」
「なんでそん時追いかけなかったんだよ?」
裕毅も少し顔をしかめながら聞いた。
聖は、ムスッとふてくされた顔をして、ボソボソと言い返す。
「だってマジムカツいたし」
「そりゃー…奈々にも悪いとこはあるけどさ…。聖もわかってあげられる面もあったんじゃないの?」