おんりー☆らう゛
「あんたッ…なんて格好してんのよッ!」
奈々の格好を上から下まで往復させて見ながら、ズカズカと奈々の目の前まで歩いてくる美奈。
奈々は、舌を出して笑顔で答える。
「ファッションw」
「はぁッ?」
美奈は呆れた声で、顔をしかめた。
ガラッ…
「ほらー席つけー。」
するとすぐに担任が教室に入ってきて、とりあえず皆、自分の席に座る。
しかし、奈々は魁斗にこっそり耳打ちをしている。
そして、魁斗が有無を言う前になあ奈々は魁斗の席に向かった。
首を傾げながら、魁斗は奈々の席へ行く。
隣は…聖だ。
(あぁ〜…こーゆーことね。)
と、魁斗は心の中で呟いた。
一方、魁斗の席の隣は智。
「はぁ〜…」
「お前…聖と口きかねぇつもりか?」
奈々がため息をつく隣で、智は机に肘をついて、なだめるような笑顔で言った。
「聞かないよッ!あたしのこと疑ってばっかで…怒ってばっかなんだもん!」
「一体なにがあったんだ?」
「聞いてくれるー!?」
ズイッと智の方に身を乗り出す。
智は穏やかな笑顔で頷く。
「あぁ(笑)聞いてやるよ。」
「実はねッ!?」