おんりー☆らう゛
あれ?聖が隣?
…そっか。席替えしたんだ!
昨日サボってた間に!(笑)
しかも、前は真美と龍雅だし♪
最高じゃん!!
奈々がニヤニヤしていると、隣で聖が呟いた。
「…いいよな。幼なじみがいてよ。」
「え?」
「…俺なんか友達すらいねぇよ」
聖の言葉を聞いて、奈々が笑って言った。
「なに言ってんの!!バーカ!」
「ああ?」
「あたし達もう友達でしょ?ねっ!」
あたしが後ろの席の真美と龍雅を振り返って聞くと、2人も笑顔で返してくれた。
「そーだよ!」
「みっ…水くせぇな!!!」
笑顔の真美と、きょどった龍雅が声をかける。
聖はきょとん、とした顔でそれを見つめる。
そんな聖の反応を見て、奈々が口元に笑みを浮かべながら首を少し傾げる。
「あたし達じゃ不満ですか?」
「別に…」
奈々の言葉に、素っ気なく返してそっぽを向く聖。
「素直じゃないんだから(笑)」
「うっ…うっせぇ!」
奈々に対して、少し顔を赤らめて反論する聖を見て、真美と龍雅も顔を見合わせて微笑んでいた。