おんりー☆らう゛




あれ?聖が隣?
…そっか。席替えしたんだ!
昨日サボってた間に!(笑) 

しかも、前は真美と龍雅だし♪
最高じゃん!!



奈々がニヤニヤしていると、隣で聖が呟いた。






「…いいよな。幼なじみがいてよ。」

「え?」

「…俺なんか友達すらいねぇよ」




聖の言葉を聞いて、奈々が笑って言った。




「なに言ってんの!!バーカ!」

「ああ?」

「あたし達もう友達でしょ?ねっ!」





あたしが後ろの席の真美と龍雅を振り返って聞くと、2人も笑顔で返してくれた。





「そーだよ!」

「みっ…水くせぇな!!!」





笑顔の真美と、きょどった龍雅が声をかける。



聖はきょとん、とした顔でそれを見つめる。

そんな聖の反応を見て、奈々が口元に笑みを浮かべながら首を少し傾げる。





「あたし達じゃ不満ですか?」

「別に…」





奈々の言葉に、素っ気なく返してそっぽを向く聖。





「素直じゃないんだから(笑)」

「うっ…うっせぇ!」





奈々に対して、少し顔を赤らめて反論する聖を見て、真美と龍雅も顔を見合わせて微笑んでいた。
< 21 / 206 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop