おんりー☆らう゛
「おー?池谷じゃねーか。」
…聖…なんで??
そっか…きっと、龍雅たちが呼んでくれたんだっ!!
男の1人が、笑いながら聖を見る。
聖は男たちを睨み付けながら近寄る。
「…そいつ、返せ」
「あー?誰が返すかよ。まだ遊んでねーのによ。なー♪」
そう言って男は奈々に触ろうとした。
やだっ…触られ―――
「そいつに触んじゃねぇっ!!!」
声を張り上げ、鋭い目で聖が睨む。
男はピタッと手を止めて、面白そうに聖を振り返った。
「ふーん…さすがに自分の女のことにはキレんのか。でもそんな必死な姿初めて見たねー♪」
「…俺の女じゃねーよ。」
奈々は、少し複雑な気持ちになっった。
…そーだよね……あたし、別に聖の女じゃないし、助ける必用なんか…
「はっ?…じゃーなんで止めんだよ。他の女ならほっときゃーいいだろーが。」
聖、帰っちゃうかな…?
次に出てくる言葉が怖くて…聖のほう、見れないよ…
「俺の女じゃねぇ。けど…ほっとけねぇんだよっ!!!」
「!!!」
奈々は顔を上げた。
―――こーきっ…
男はつまらなさそうに舌打ちする。
「けっ。かっこつけやがって。生意気だな…。おいっ!立て!」
グイッ…
男が奈々の腕を強引に引っ張って立たせる。
「んっ…」
「てめぇら…奈々に触んなっつってんだろーが!!!」
バキッ!!!
聖が奈々を掴んでいた男に思いっきり殴りかかる。
その反動で離された奈々の体を、しっかり支える聖。
「おい!逃げんぞ!!!キレてやがるっ!!!」
「お…覚えてろよ!!!」
ダッ――――――
男達は逃げていった。