おんりー☆らう゛
「一緒のクラスじゃん♪あ…奈々も一緒か!」
真美の肩に手を回し、170㎝ほどの身長から奈々を見下ろす龍雅。
「なにそれー!龍雅ムカツクー」
「龍雅っ(笑)」
頬を膨らます奈々を見て、真美が龍雅を見ると、龍雅は笑いながら奈々の頭にポンッと手を置いた。
「ごーめんごめん!嘘だって!(笑)」
「もぉー!真美にだけ優しいんだから!」
「奈々っ//」
少し赤くなる真美を見て、奈々と龍雅は笑い、3人で自分たちの教室へ向かう。
でも、不安でいっぱいだった高校生活が、お馴染みのこの2人と一緒にいれるというのは、なんとも心強い。
「あはは(笑)まぁー3人とも同じクラスでよかったな♪」
「うん!きっと楽しい高校生活になりそう♪」
龍雅の言葉に、奈々が頷いていると、急に真剣な表情で、しかも声の音量を下げて龍雅が話す。
「でも、俺らのクラスには1人やべぇ奴がいるから2人とも気をつけろよ?うかつに近づくなよ」
「うん…わかってる。」
龍雅の言葉に、真美も真剣な表情で頷いた。
その時、奈々だけはまだそいつの存在を知らなかった。