おんりー☆らう゛
急に謝りだした聖に、奈々は目を丸くした。
「なっ…なんで?!なんで聖が謝るの!?」
聖は拳を震わせて、悔しそうに声を出す。
「お前がっ…俺と仲良くしてくれたばっかりに…あの龍雅って奴も…お前もこんなのに巻き込んじまった…」
「ッッそんなことないよ!!!」
奈々が聖の肩を掴んで否定すると、やっと聖が顔を上げた。
「聖はなんも悪くない!それに…こうしてあたしのこと助けに来てくれたじゃん!…すごく嬉しかった…ありがと」
そう言って、照れたように笑う奈々。
その笑顔を見て、聖も眉をあげたと思うと、途端に顔を赤く染める。
「聖、顔真っ赤じゃん。//」
「…お前もだろ///」
ふっ、と奈々から視線を反らせて、口ごもるように言ってから、もう一度、奈々に視線を移す。
目が合い、そうして、2人で笑い合う。
そして、聖は一度真剣な顔になって…