おんりー☆らう゛

教室に戻ってくると、真美が真っ先に奈々に抱きついてきた。





「奈々!!!大丈夫だったの?!ケガしてないっ!?」

「うん!大丈夫だよ!聖が助けてくれたから…ね?」






そう言って、奈々は後ろにいた聖を振り返ったが、聖はポケットに手を突っ込んで、そっぽを向いていた。



さっき自分のしたことを思い返して、ちょっと顔を赤らめている聖。

そんな聖を見て、龍雅がニヤッと笑う。





「お?なんかいい感じ?♪」





龍雅がニヤニヤしているところに、聖がツカツカと歩いて行く。

そして、龍雅の目の前で、止まった。






「……おい…ちょっと…。」

「え?!おおおお俺っすか?!」





急に、聖が龍雅を引っ張って廊下へ連れていく。

龍雅は怖くて泣きそうだ。





「…なぁ」

「はぃぃぃ!なんでしょう!」





びびりながら、ビシィッ!と直立する龍雅。



こいつ…なにびびってんだ?

いや、今はんなことより…

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