おんりー☆らう゛
仁と美奈が転校していきて…ますます楽しくなってきたなぁ♪
席も、仁と美奈は後ろの席で…6人とも並んでる♪
最高じゃん♪
仁と美奈はすごく真面目で、授業中もずっと静か…ほんとお兄さん・お姉さんって感じ♪
中学の頃から…2人にはいっぱいお世話になったなぁ…。
…私の過去を知ってるのも…この2人と真美と龍雅だけ。
聖には…なかなか話せなかった。
「…奈々?」
「………。」
「…おい!奈々?!」
「…えっ。あっ…ごめん聖。何??」
「いや…何ってわけじゃねぇけど…すっげぇ悲しそうな顔してたから…」
聖…心配してくれたんだ…
奈々は、精一杯の笑顔を見せる。
「なんでもないよ!大丈夫!」
…でもその笑顔は、聖は納得がいかなかった。
「お前さぁ…なんか悩んでることとかあったら全部俺に言えよ?俺…なんでも聞くから。」
「…ありがと♪聖優しいね♪」
「は?俺はお前の彼氏なんだから当たり前だろ?」
…聖…優しいな…。
でも…やっぱりまだ言えないよ…ごめんね。
「「……」」
その会話を、後ろで聞いていた裕毅と美奈。
2人で小さな声で会話する。
「なぁ。美奈。あいつ…」
「うん。まだ…あのこと…」
2人の前の席の真美と龍雅が振り返る。
「奈々、池谷くんには話してないみたいなの。」
「今、あいつは聖さんにすっげぇ大切にされてるから…言いたくねぇんじゃね?」
「「・・・」」
4人は黙って、奈々を見つめた。
こっそりそれを聞いていた聖が、疑問に思う。
…あいつら…なんか知ってんのか…?
…その頃…あいつは動き出していた。