おんりー☆らう゛


「きりーつ。れー」

「あーざしたー」




授業も終わり、昼休み。

龍雅が真っ先にお弁当を取り出す。




「うしゃ♪飯だ!食お〜ぜ!」


「相変わらずだな〜お前(笑)」


「真美もたいへんね。(笑)」




裕毅と美奈が呆れながら笑う。

龍雅の口論が始まり、奈々もその光景を見て笑う。




「あはは!…あれ?メールだ。誰だろ…これ………!!!??」




メールを見た瞬間、奈々の顔が真っ青になった。


聖はそれを見逃さなかった。




「…っおい。どーした?!」

「美奈…真美…!!!」




奈々が美奈と真美に助けを求める。

2人は嫌な予感がして、顔を見合わせた。




「「?!まさか…」」




2人が駆け寄ってくる…。


そして、悟った。




「あいつじゃん…」

「なんで?!」




2人の会話で、裕毅と龍雅もメールの相手が誰かを悟る。



「マジかよ?!」

「まだ…あいつ…」




――――――――
題名:無題
========
内容:久しぶりだな。
今日会えねぇか?
嫌とは言わせねぇ。
電話しろよ。
090−××××−△△△△

―――――――――





「あ…行かなきゃ…」




何かに取りつかれたように、席を立つ奈々。

真美が奈々の肩を揺する。




「奈々?!ほっときなよ!会うことなんかないよ!」


「でも…殺される…」

「はっ?!」




奈々の言葉に、聖が眉間にしわを寄せて奈々を見る。


そのまま奈々は、走って教室を出ていった。
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