おんりー☆らう゛
「…奈々は…俺の女だ。」
「あ゛?!ざけんじゃね―!!!奈々は俺の女だ!!!」
「てめぇがざけんなッッッ!!!奈々にこんなけ暴行しといて何が俺の女だ…!!!お前なんかに…奈々はぜってぇ渡さねぇ!!!」
聖は奈々を庇うように立って、慚に怒鳴った。
聖っ……
「は?!…じゃーそいつに聞いてみろよ…(笑)なぁ…奈々…お前は俺の女だよなぁ…?」
脅すような顔で笑いながら奈々に言う。
奈々はその笑顔にビクッとしたが…唇を噛んで、慚を睨んだ。
「…ち…がう…」
「あ゙ぁ?!今なんつったぁ!!!」
慚が怒鳴り散らし、奈々は思わず顔を竦める…。
そして奈々に近寄ろうとしたところを聖が間に入って慚を殴る。
「奈々に近づくんじゃねぇ!!!」
バキッ…!!!
慚は殴られた頬を押さえ、ゆっくり聖を睨み付ける。
「てめぇ…名前名乗れ…」
「…池谷…聖」
「…?!なにっ…?!あの池谷かッ?!…なんでこんな奴と奈々が…」
慚がブツブツ何かを言っていたが、聖は構わずに叫ぶ。
「…俺の大事な女に……奈々に手ぇ出すんじゃねぇッッッ!!!」
「――ちっ。今日のことは見逃してやる…覚えとけよ…」
「待てよおらぁ!」
去ろうとする慚を追おうとした聖の肩に、手が置かれる。
「池谷!もうよせ…」