おんりー☆らう゛
「ん………あれ?」
病室で、奈々が目を覚ました。
涙目の真美が覗き込む。
「奈々ッッッ!!!」
「気がついた?!」
美奈も駆け寄った。
奈々はキョロキョロと部屋を見回す。
「ここ…どこ?」
「病院だよ…奈々…あのあと倒れちゃってさ…」
「ほんっと心配したんだからぁ―!!!」
真美が泣きながら奈々に抱きつく。
「な…泣かないでよー!」
ガラッ…
そこへ、裕毅と龍雅が入ってくる。
「おお!奈々!気がついたかw」
「みんな心配したんだぜ〜?特に聖さんとかw」
「皆…ありがと!心配かけてごめんね……聖は?」
2人の後ろにも、聖がいないことに気づく。
裕毅がニッと笑ってドアを見る。
「ん。あいつはもうすぐ来るよw」
ガラッ…
入ってきた聖が、起き上がっている奈々を見て駆け寄る。
「…!!!奈々!!!」
「聖www」
「おw予想通りの反応w…さぁ〜て!邪魔者は退散すっか!w」
「そーだなw」
裕毅と龍雅がニヤニヤしながら、大袈裟に声をあげる。
「じゃーねwお二人さん♪」
「お大事に♪」
真美と美奈も笑って、病室から出て行った。
みんな、気を使ってくれたのだろう。
「///あいつら〜」
「こーきッ♪」
「…ん?」
「助けてくれてありがとッ」
奈々の満面の笑みに、聖は顔を赤らめてそっぽを向く。
「〜〜〜///あ…当たり前だろッッッ」
「えへへ〜」
「おまッ…バカ!!かわいすぎんだよっ!!」
「/////」
奈々も顔を赤らめてしまう。
バカップル。