おんりー☆らう゛




「そーいやお前…家には連絡したのか?」

「!!!………」




聖の何気ない質問に、奈々は少し目を見開いて、俯いた。


聖は首を傾げる。





「連絡しても…どうせ誰も来ないよ。」

「??なんでッ?!」

「…うちの親さ…離婚してんだ…」

「?!」





ん~…言っていいかな?

まあ…聖だしね。





「そんで…私はお父さんに引き取られたんだけど…お父さんは他の女と遊びまくってて…私のことほったらかしで…家にも帰って来ないの…。」

「…そうなのか…」

「だからさ…家に帰ってもずーっと1人だしッ…」




そう言って、寂しそうに笑う奈々。

聖は、パンッと自分の膝を叩いて顔を上げた。






「じゃーさ…俺ん家来るか?」

「…えッ?!///」




聖の…家??


ちょっと顔を赤くしながら、びっくりした表情をする奈々を見て、聖はハッ!として奈々を見る。







「!!!べ…別に変な意味じゃねぇぞ?!お前…家で1人だったら…寂しいだろ?!あ…危ねぇし…」





ちょっと焦ったように言う聖と、ちょっと照れたように顔を赤らめる奈々。





「俺…1人暮らしだからよ。それに俺ら付き合ってんだし……嫌か?」

「…ううん…!!!ほんとはずっと寂しかったの!!!嬉しい…wそれに…聖と住めるなんて夢みたいっww」

「マジでッ?!じゃーさ、明日退院できんだろ?迎えに来てやるよwだから…そのままお前ん家行って…荷物まとめて俺ん家行こうぜw」

「うん♪ありがとww」





そして、聖は立ち上がった。





「おし!じゃー…また明日な!!!」

「うん!!!外暗いから…気をつけて帰ってねw」

「おうwじゃーな!おやすみw」

「おやすみなさぃ!」





この日、奈々は嬉しくてなかなか寝られなかった。





まさか聖と一緒に住めるなんて…w


やばいよ〜ニヤけ止まんないw
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