おんりー☆らう゛
それから数週間経った、ある日。
いつものように、聖の家で、6人で遊んでいた。
男子はリビングでゲームしていて、女子は奈々の部屋で昔の写真などを見ていた。
「あ!これ懐かしいねー!体育祭!あたしと真美は1位だったんだけど、奈々はこけてビリだったんだよねww」
「もー!変なこと思い出さないでよー!(笑)龍雅もリレーのカーブですべってこけてたじゃん!!」
「そーそー!!んで裕毅がその上を踏んでったんだよね!!(笑)あははっ!!真美も覚えてる!?」
美奈と奈々が盛り上がっていて、真美に話を振るが、真美は下を向いて黙っている。
奈々が心配そうに真美の顔を覗く。
「真美?どうしたの?」
「…えっ?う、ううん!なんでもないよっ!」
真美は笑顔を見せるが、どこかひきつっている。
そういえばここ最近、真美に元気がないのは確かだった。
「真美、なにかあった?最近元気ないよ?」
「そ、そんなことないよっ!」
「いーや、元気ないね。なんかあったんでしょ?」
美奈も話しかけるが、真美は何か迷っているようだった。
奈々と美奈が顔を見合わせていると、真美が口を開いた。
「奈々…美奈…」
「ん?」
「どーしたの?」
「ちょっと…聞いてくれる?」