おんりー☆らう゛



「龍雅に言わなきゃ!!」

「…え?」

「そーだよ!!龍雅に何も言わないで行くつもり!?」

「…だって…言えないよ…」




真美が目を伏せるが、奈々は真美の肩をガシッと掴んで上を向かせる。




「ダメだよっ!!引っ越しちゃうのは辛いけど、言われないでいなくなっちゃうのはもっと辛いよ!!真美も辛いけど、龍雅だってきっとやだよ!!言わなきゃダメ!!真美も絶対後悔するっ!!」





奈々は真剣に訴えた。

横で美奈も大きく頷いてくれた。




「真美がもう帰ってこれないのは辛いけど…また、あたしたちが会いに行くじゃん!!真美が決めたことなんだから、あたしたちはもう何も言わないよ!!でも、後悔だけはしてほしくないの!真美にも…龍雅にも!」


「2人とも、あたしたちの大事な親友なんだから。」





あたしのあとに、美奈も続いてくれて、真美はボロボロ涙を流しながら、大きく頷いてくれた。


とりあえず、真美が少し落ち着くのを待ってから、龍雅と交代することにした。
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