おんりー☆らう゛
思わず顔を上げる真美。
涙でぐしゃぐしゃな真美の顔を見て、ふっ…と笑いながら、袖で真美の涙を拭いてやる龍雅。
「…真美」
「!…はい…」
「俺も…連れてってくれ。」
「…えッ?!」
思いがけない言葉に、真美は戸惑った。
「ど…どーゆーこと?」
「お前が行くなら…俺も一緒にアメリカに行く。」
「え?なに言ってんの…?」
「…ごめん。俺、知ってたんだ。」
…え?
知ってた?
龍雅が?……なんで?
「お前の親父さんとお袋さんから連絡があった。」
「え!?」
「アメリカに行くから…俺も一緒に行かないか、って。」
「え…え!?」
「だからお前からゆってくれんの待ってたのに、なかなか言わねぇんだもん(笑)どーしよーかと思ったぜ!」
トントンと話す龍雅に、真美はついていけていない。
ちょっと待って…
龍雅は、前からあたしの親から話を聞いて知ってたってこと…?
そんで…あたしについてくるって…ええ!?
「龍雅も友達とも離れちゃうんだよ!?」
「あいつらとなら、またいつでも会えんじゃん!同じ世界にいるんだしよw」
「でも…」
「…俺と行くのが嫌か?」
「そんなことないっ!!龍雅の気持ち…すごく嬉しいよ?…でも…それじゃあ龍雅にいっぱい迷惑かけちゃうし…負担もかけちゃうよ…」
「なに言ってんだよ…」
龍雅は真美を抱きしめる。