おんりー☆らう゛
聖の腕を引っ張りながら、どんどん歩いて行く奈々。
「聖!早く行こうよ♪」
「ああ……奈々?」
「は…早く行こ!!」
奈々は聖の言葉を聞こえないふりをして、聖の腕を掴んで美奈達のほうへ走った。
聖は、そんな奈々を複雑な思いで見つめていた。
奈々も、聖の腕を持ちながら、心の中で呟いていた。
ごめんね聖…いつも心配かけて…
―――しばらく歩いて、奈々は辺りを見ながら、美奈に問いかける。
「美奈ー今日泊まるホテルってどこ?」
「え?たしか…海沿いのホテルだったよね?」
「ああ!ちゃーんと2部屋とったぞw」
「よかったぁー!ねw聖♪」
「あ…ああ。そーだな!」
いつもの調子に戻ったような奈々を見て、聖は少しほっとした。
なんだ…大丈夫そう…だな…
「うしwじゃー先にチェックインしていっぱい遊ぼうぜ☆」
「うん!!!」
そして4人は、ホテルへと向かった。
―――――――――ホテル
「うわーw綺麗なホテル!」
「ほんとだね…」
広くて豪華なシャンデリアがあるロビーで、奈々と美奈がうっとりしているところへ、フロントに行っていた2人が戻ってくる。
「鍵もらったぞ~」
「行こうぜ!」
「「うん!!」」
それぞれの部屋の前について、今後の打ち合わせをする。
「じゃー荷物置いたら海行こっかw」
「そーだね!せっかく来たしいっぱい泳ごう♪」
「じゃー後でな!」
「おう!」