おんりー☆らう゛
「奈々っ!!!」
美奈がドアの外を見たが、奈々はもういない。
「てめぇ!さっきから聞いてりゃぁ!!!」
ガッッ!!!
裕毅が聖を殴った。
聖はよろめいたが、踏みとどまった。
美奈も戻ってきて聖に向かって叫ぶ。
「聖!!!あんたはほんとに奈々が慚とヤったって思って言ったの!?」
「………」
聖は何も言わない。
「奈々はねぇ…自分が辛いこととか…傷つけられたことがあっても…それを聖には言わなかった…。それがなんでかわかる!?」
「はっ…んなことわかっかよ…」
聖は鼻で笑いながら言った。
美奈は唇を噛みながら続ける。
「奈々はねぇ…自分のことで…あんたに心配かけたくなかったからっ…言わなかったのよ!?」
「………」
また黙る聖に、裕毅も話を続ける。