ダサい恋人
「俺ん家近いから。そこで作って。」
「はい。」
ずぶ濡れ状態であたし……行っちゃって良いのかなあ?
「はい。傘。」
「えっ?」
勝美が傘を差し出して来た。
「ダメだよ!あんた濡れちゃうじゃん!」
「お前はもう濡れてんじゃん。」
「うっ………」
そうなんだけど……。
「じゃあ、半分ずつ入ろ。」
にっと笑う勝美……
……かっこいい……。
って!
それ……相合傘なんじゃないんすか!?
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