ダサい恋人
「ダサ子……だよな」
「どうなってるんだ…?」
ひそひそと言われている。
俺が聞きたい。
俺は千歳の横に座った。
「……勝美……。」
弱々しい声で話しかけてくる。
その顔は、俺しか知らないはずなのに…
ひそかに眉に力が入る。
「お前、メガネどうしたんだよ?」
そう聞くと、千歳は今にも泣きそうな顔で
「今日メガネ忘れちゃった……。」
はぁぁ………。
溜め息しか出てこない…。
マジかよ……。
しかも
こいつ目がとろんとしている。
顔も真っ赤だ……。
「お前……熱あるんじゃねぇの?」
ヤバくね???