ダサい恋人


泣き止まないあたしに向かって勝美が頭を撫でながら慰める。


「……な、泣き止めって、頭痛くなるぞ?」




「…ぅ…うん……」


勝美………ありがとう……。




しばらくして泣き止んだ。

明日…すごく目腫れてるんだろうな。


「やっと泣き止んだ。世話が焼けるな。」

ニタニタ笑う勝美がいて、子供を扱うように頭を撫でられる。


「うるさい。」


ムッと睨んで反抗するけど、勝美は笑ったまま。


むしろ頬にちゅっとキスをする。


「勝美!」

「あはっ!顔真っ赤!」

あたしを見て笑う勝美………


なんかされっぱなしだ…


あたしがいじけていると、勝美が後ろから抱き締めてきた。



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