ダサい恋人




「お前、明日が日曜だったから良かったんだからな?もう夜遅いから明日メールで礼しとけ。」

「…………。」


びっくりだ…

こんな男がすごくまともな事いっている…。




「うん。わかった。」

今のはちょっと感動した。


「あっ、お前、かっちゃんとうまくいった?俺が仕方なくかっちゃんが看病するように仕組んだからな。」


……やっぱり前言撤回。


「………。」


「どうなんだ?」


「………。」


言いたくない。

この馬鹿兄貴だけには絶対に言いたくない。


なんでこんな奴に報告しなきゃいけないのよ。


絶対するもんですか。



「なんだ?言わないのか?あぁ振られたか。」

ドンマイ、とあたしを叩く秘事間歩。


「あんないい男がお前に振り向くわけが無いんだよ。三流を探せ。」


なんか………フォローじゃないよね?それ。




< 144 / 444 >

この作品をシェア

pagetop