ダサい恋人



何度か質問を受けた結果、信じられないが入れてやる。とでも言うようにお邪魔させて貰った。


「今勝美呼んで来るから。待っててね。」


と言い残してお兄さんはあたしをリビングに置いていった。


「てめぇ!趣味悪過ぎだ!」

壁ぎわから怒りを表された声が響く。


多分…お兄さんがあたしの事を勝美に知らせているのだろう。



「はぁ?趣味が悪い?お前は女が好きなんだろ?人は好きになれないくせに偉そうな事言うな。」


と低い声がする…。



ドキッ……。


勝美の声だ。


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