ダサい恋人



「年は?」



「勝美君と一緒、17です。」



「タイプは?」


「特に…ありません。」



「俺、一応年上なんだけど、アリかな?」


「え……あの…「おいクソ兄貴。コイツは俺のだ。勝手に質問してんじゃねぇぞ。」


あたしが困惑しているのを勝美が割り込んで、低い声でお兄さんに言った。



それをお兄さんはチッと舌打ちして「つまんねぇ。」と呆れた姿を見せた。



お、女大好き……な人。


兄さんの言っていたことは本当だったんだ。


プレイボーイだって…。



「まぁいいや、千歳ちゃん、勝美に飽きたら俺が相手してあげる♪」


と言って一枚折り畳んだ紙を渡した。


「俺は今からアユミと会うから後は若い人同士で。」

と言って出ていってしまった。


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