ダサい恋人


「誰?」


「転校生だろ…。」


「美男美女だ…。」


廊下を通るたびに昨日まで警戒していた人達が目を光らせてこっちを見る。



「みんな都合が良すぎ。」

転校生……って。

「まぁ言わせときゃあ良いじゃん。」


そうなんだけど…。



「………あれ?秘事間さんだったよね?」


目の前に生徒会長…三島が話しかけてきた。


「…おはよ。」


「あれ?メガネはもう付けないの?」


素っ気ない挨拶で済ましたいのだが、三島が話しかけてくる。


「ま…まぁね。」


だて眼鏡だし……。


そうなんだ。
って言って三島は隣の勝美に目を向けた。


< 169 / 444 >

この作品をシェア

pagetop