ダサい恋人




俺はため息をつくしかない。



千歳が可愛いのは前から知っている。


俺だって男嫌いのコイツとやっとの思いで付き合い始めたんだ。


なのに……。


顔を見て寄ってくる男共。


許せねぇ……。


「ねぇ、返して。」


と手を伸ばす千歳を掴んだ。

「…きゃっ……」


「渡さねぇ……」

お前を……


「手紙は返し……んんっ……」


そして、まだ言い終わっていない千歳の口を塞いだ。



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