ダサい恋人


「どうって……好きにきまってんだろ。」


だな。あんな反応で好きじゃないわけ無いよな。


「中学からずっと一緒なのに好きじゃねぇ方がおかしい。」


「告白はしねぇの?」


「バカッ!出来るわけねぇだろ!アイツにだって本性見せたことねぇのに…。絶対裏切られたと思われる…。」

顔を赤くするコイツはガキみたいにムキになった。


「お前さ、世の中いろんな恋愛の仕方があるんだよ。俺なんかな?男嫌いなダサ子と付き合ってるんだ。
俺が千歳を手に入れられたんだ。お前が失敗する訳ねぇって。」




そうだ。


前の俺は苦労したに違いない。


男嫌いな千歳を好きになったんだから。


< 196 / 444 >

この作品をシェア

pagetop