ダサい恋人
「あたしね。中学は黒だったの。でも、高校に入ってから無理して染めちゃったんだよね。」
三島に振り向いてもらうように必死だったから。と付け足して言った。
「そうだったんだ。でもなんで今?」
と聞いたら、顔を赤くして俯いた。
聞いちゃいけなかったかな?
でもすぐに南は口を開いた。
「あたしね?明日…三島に告白しようと思うの。」
……うわ。
女子の決意だ。
「だからさ、なんか、前日に千歳に勇気もらおうと思って。」
「そんなのいくらでもあげるよ!」
あたしのじゃ足りないと思うけど!