ダサい恋人



「あの…勝美…責任とは?」


と聞いたら、勝美がキッとこちらを睨んで、近づいてきた。


「だから、」


耳と勝美の唇が触れるくらいに近づいて


「お前を抱けねぇんだよ。馬鹿。」


…て言われた。


勝美の行動と、言葉にあたしが顔を赤くするのは言うまでもない。



「名前呼ばれただけでも理性ぶっ飛ぶかもしれねぇのに。」


胸が高鳴る。

そして、顔は硬直状態。



そんなあたしを見て勝美はクスリと笑い、顔を離して、立ち上がった。


「まぁ、苦しいけど、俺はお前を大切にしたいから我慢する。」


って切なそうに微笑んだ。

「なんか見るか?ホラー。」


なんて言って話題を変えられた。



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