ダサい恋人
数日が経ったその日の放課後
あたしはある用事で教室に残っていた。
それは呼び出し。
下駄箱の中に小さな紙で、「放課後話がしたいです」と名前の入っていない手紙が入っていた。
それを頼りにあたしは教室に残っている。
席に座っていてしばらくしてから、後ろからドアが開いた音がした。
「あれ……祐希君??」
目の前にいたのは、真紀ちゃんの彼氏、祐希君だった。
「よぉ、秘事間。」
手を挙げて挨拶する祐希君はとても爽やかだった。
すると祐希君はあたしの前の席に座った。
「下駄箱の手紙。見てくれたんだ。」
ニッと笑う祐希君が……あたしに手紙??