ダサい恋人


勝美の顔が、いつになく真剣に見えるのは、俯いてるあたしにもわかる。



「千歳…?」


「あたし…大丈夫だよ?勝美となら。」


静かな部屋に…重みのある会話が響く。


「でもな、俺だって、お前を大切にしたい。」


分かってる。

分かってるよ。



「あたしは…大切にされた分、安心させたい。」



キミしかいらないってこと。


キミとしかいないってこと。



< 261 / 444 >

この作品をシェア

pagetop