ダサい恋人


「よし、上出来。」


テーブルの上に置かれていた物


機械の意味も果たしていないこの冷蔵庫の中に入っていたとは思えない素晴らしい。



「味噌汁はまだお鍋にあるから、今日の晩ご飯にでも食べて。」


「あぁ。さんきゅ。」


この間のカレーの時もそうだが、千歳の料理の腕前には感心する。


「ねぇ、今日ってさ、学校あるよね?」


「あぁ」


「今……何時?」


「…8時。」


急がなきゃ!と朝の余韻に浸る事もなく、俺達は味が分からないくらいに朝飯を食べた。



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