ダサい恋人


っ………。


こいつの不意討ちは本当にヤバい。


「それってさ、短くしたらいいの?」


ま、どうせ長くなるけど。

「か、勝美の短いはあたしにとって長いの!」


背中を叩くけれど、全く腕力が無いためそれ程の痛さもない。


……弱。

まぁそれが千歳で可愛いんだけどな。


俺はまた千歳を抱きしめ、額にキスを落とした。


「ち、ちょっと…///」


「短かったら良いんでしょ?」


そう言ったら、千歳は諦めたように俺の肩にもたれかかる。


「可愛い…。」


その後も、チャイムが鳴り響くまで、千歳を翻弄したのは言うまでもない。



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