ダサい恋人
「あぁ、こいつ達は特別だ。俺の千歳だしな。」
違うから!
「へぇ……」
佐伯尚は頬杖をついてこちらを見つめる。
…何も言っていないのに、雰囲気が怖い…。
なんか猛烈なオーラが後ろから漂っている…
な、なんか……言わないと…。
「よろしく……」
「よろしくね。千歳。」
い、いきなり名前…。
しかも…なんかあたしの隣で不機嫌丸出しの勝美がいるんですけど…。
なんでそんな顔を……。
もうちょっと愛想良くしないとだよ……。