ダサい恋人
友達
「なんだお前っ!!気持ち悪いなぁ!」
「存在薄っ!いることさえ気付かなかった!!」
知らねぇよそんな事。
でも、こいつ達の言う事はわかる。
俺の格好は、ボサボサな頭に黒縁メガネ。
雰囲気だけで気持ち悪さが漂うようなダサい制服の着方。
そりゃ、誰でも引くよな。
でも今日、俺は初めて避けなかった奴がいた。
名前は
秘事間 千歳。
俺が言っちゃ悪いけど、かなりダサい。
女なんだからもうちょっと可愛いらしくしろよっていつも思う。
でもアイツのメガネの裏側を見た瞬間、とてつもない衝動に包まれた。
メガネを外したアイツはすごく可愛くて、かなりヤバかった。
白い肌にピンク色の唇。サラサラした黒髪。
まるで別人のように綺麗だった。