ダサい恋人



「なぁ、千歳。」


「ん、何?」


このキョトンとされた顔に誰もが好意を持つのかもしれない。



「……計算じゃねぇよな。」


こいつが仕掛けて俺にそんな上目遣いをするわけ無いよな。



「あたし…数学が3なんだよね…。」



うん。絶対計算じゃないな。


こんな天然がな……。


あるわけねぇよ。


でも、計算じゃない代わりにかなりの最強な鈍感だ。

苦労するな…


千歳が「どうしたの?」と除き込む。


何でもねぇよ…と千歳にチュッとキスをした。



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