ダサい恋人
「何あの2人!?」
「あの子超可愛くね!?」
「隣の男の子超イケメン♪」
「なんか…美男美女ってこういう事を言うんだね。」
さすがだ。
さっきよりかなりの反響がある。
多分、千歳の力なのだろう。
まぁ、俺は別にメガネの千歳でも好き。
ヒトリジメ…できるし。
裏側の千歳はとてもナンパが絶えない。
…絶対に…1人で外を歩かせることを避けよう。
「……みんな…みんな……勝美見てるんだけど……。」
みんな…お前を見てるんだよ。
「大丈夫。逆ナンされないように守るから。」
「………あたしは勝美の方が心配だよ…」
俺はお前の方が心配だっつの。
こうして、千歳のプロデュースは無事成功。
まぁ…ナンパ狼達に…目を向けられる事はあったが、俺の睨みが効いたのか…千歳に話しかける事もなかった。
そのおかげで、俺は千歳を独占し放題だった。
……ある意味充実したデートだった。