ダサい恋人



何分たったのだろうか…ようやくあたしは泣き止むことができた。


「よく…あんな泣けるな。」


「………うるさい。」

キッと睨むけれど、さらにけなすように笑われる。


……っ…


ムカつく…。


さっきまで優しかったのに…



「俺が、あいつらをシバいたから。心配すんな。」


あいつらとは、小山さん達の事だろうか…?


あり得ない発言をこのメガネが言うと、さらに怖くなる。



「また、呼び出されたら助けてやるよ。」


「う、うん。ありがとう。」



明日はどんな顔をして学校に行こう?


合わせる顔がない…。



特に勝美。



もし、勝美にも被害が出てしまったら……?


どうしよう…?


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